2022/08/01 22:17





floating blue

この作品を撮った時

私は産後うつの真っ只中にいた


願っていた二人目が産まれて

幸せな毎日のはずなのに


幼い長男と赤ちゃんの次男は

私に重い足枷のようで

心から笑えなくなっていた


そんな中

救ってくれたのは

花を活けることだった


スーパーに一人で買い物に

行った時に

気に入った花を1束買う


それを活ける


たったそれだけのことが

私のカチカチになった心を

慰めてくれた


惹かれて買った

デルフィニウムの花


それをガラスの皿に

水を張り


花を浮かべて

ぼんやりと

吸い込まれるように

眺めていた


その感覚そのままに

創り上げたのが

この作品



一番最初に嫁いだ先は

カウンセリングルームの

開設祝いだったんだけど


それもそれで

作者の私を癒やしてくれたのだから

一番納得行くカタチだと思う


美人日傘として

この作品をバラして

日傘に落とし込んだけれど


日傘を開くたびに

優しく柔らかく包んでくれるのが

身体に嬉しい